
山口大学ワンダーフォーゲル部
2021/2/1
どうも、ハタラッコ事務局の瀬川です。
今回の部活・サークル取材は山口大学のワンダーフォーゲル部さんを取材させていただきました!
なんだこの横文字は?山口大学のサークル一覧で並んだときに異彩を放つワンダーフォーゲルの文字に、興味を持って部活動の見学に訪れる新入生もいるのだとか……
「ワンダーフォーゲル」とは、ドイツ語で「渡り鳥」という意味だそうです。
優雅なイメージの言葉とは裏腹に、しっかりとした団体さんでした!!
20kgを背負う坂道ダッシュ
ワンダーフォーゲル部さんの主な活動は「登山」です。
毎年の恒例行事として北アルプスの飛騨山脈に登るため、計画や訓練を行っている部活動です。
普段の部活動では、体力づくりのトレーニングを行っているそうです。
ザック(リュック)の中に、20kgになるように砂袋を詰め込んで、大学の裏通りの坂道を往復。
山口大学体育会が保有しているトレーニングルームにて筋トレ。
これが、普段どおりだそうです……今ではアルバイトのときにも重たいものを運ぶ担当になっている部員もいるとのこと。
安全対策委員会で不安のない登山に!
山々を飛び回るワンダーフォーゲル(渡り鳥)の姿を想像すると、「自然の美しさを楽しめる部活動なんだろうなぁ」と、楽しいイメージが湧いてきます。ですが、実際の登山では命の危険を伴います。
ワンダーフォーゲル部では、登山の予定を立てる段階から入念な下調べや連絡などを行うそうです。
登る山にて遭遇の可能性のある危険生物を調べ、山での通信状況の事前確認し、緊急時の連絡先の選定を行い、計画書にまとめるそうです。
そして安全対策委員会を開き、計画書について何度も話し合いを行うとのこと。
誰かが登山中に亡くなってしまうことを最悪の場合として想定しているので、準備は万全に行っていると真剣にお話しいただきました。
そして、体力面などで「登山すると命の危険に関わる」と練習段階で判断された部員さんは残念ながら留守番をすることになるそうです。
50,000円の初期費用は高い?
結論から言うと「安い」です。
実は、登山を始めようと思うと、登山靴、レインウェア、リュック(25L前後)…など、一般的に必要最低限で50,000円はかかるらしいですね。
しかし、ワンダーフォーゲル部さんでは新入部員は全員で“まとめ買い”をするので、通常購入より値段を低く抑えられるそうです。さらに、先輩たちに登山知識を教えてもらいながら一緒に買い物へ行き、値段を抑えて登山の装備を揃えられるそうです。
なんと充実した大学生活のスタートなんでしょうか。
また部活動以外でも、キャンプや登山を個人的に楽しむ人もいるそうで、購入した装備は公私の両面で使用しているらしいです。
山口市と萩市を繋ぐ部員たち(物理的に)
高い山に登る前には特別なトレーニングとして萩まで長距離歩行を行うそうです。
朝4時集合。そして、山口市から萩市に向けて、その道約50kmをひたすら歩く!
到着したのは夕方ごろ。帰りは流石にバスで帰ったそうです。
思わず「正気の沙汰じゃないですね」と失礼なことを言ってしまったのですが
「そうですね」と豪快に笑ってくださいました。
プライベートでも共有できる部活内容
近年、キャンプや登山などアウトドアレジャーの流行が拡大していますね。
ソロで楽しむ方も多いようですが、実は「誘えるほど登山装備を持っている知人がいない」というネガティブな要因もあるようです。
その点、部活動の皆で買い揃えているので部活動以外でも気軽に「キャンプ行こうよ」と声をかけやすいそうです。
軽く体験をさせてもらったのですが、20kgのザックはホントに重くて動くことが出来ませんでした。(非力)(/_;)
体力もさることながら、登山に対する知識もしっかり持ち合わせる
なんとも総合力のある部活動でした。