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芸能サークル『結-Yui-』

芸能サークル『結-Yui-』

2020/10/26

ハタラッコ編集部の瀬川です!!

「県内学校の部活&サークル紹介」第二回目は、山口県立大学の芸能サークル『結ーYuiー』さんをzoomにて取材しました!

山口県に地方伝承で残り続けてきた鷺流狂言。

この伝統芸能を発信する活動をしている山口県立大学のサークルを取材させていただきました!

簡単ですが山口鷺流狂言について

「山口に伝わる鷺流狂言は、長州藩抱えの狂言の流れを汲むものである。鷺流は、大蔵流・和泉流とともに狂言の三流儀をなしていたが、明治維新後急速に衰微し、明治28年(1895)に宗家が絶えた後、それを継ぐ者はなく、流儀としては滅亡に至った。その鷺流の流れが、ここ山口に奇跡的に伝えられているのである。」山口鷺流狂言保存会HPより引用

日常でよく耳にする和泉流のお家での継承ではなく、鷺流は民間伝承で残り続けてきた伝統芸能です。

なんと、山口県立大学のサークルさんが若き担い手が育まれる場所のひとつになっていました!!

山口鷺流狂言保存会HP→ https://yamaguchi-sagiryu.com/

芸能文化を媒体に人と人とを結び付ける『結-Yui-』

『結-Yui-』というサークル名には、芸能文化を媒体として人と人とを『結び付けたい』という想いが込められているそうです。特にアルファベットの部分にも『国際的な方々とも繋がりたい』という意味があり、サークル名だけでも積極的な熱意が伝わってきました。

実際に活動でも、山口鷺流狂言保存会の公演の手伝い、学内での地域・学生向けワークショップの開催など、様々な活動に取り組まれており、地域の方々や他団体との交流を深められております。

 

2020年にサークルとしてスタート

もともとは大学の授業から発足した団体が公認サークルになられたらしく、

2017年度開講の文化創造学科の授業「文化創造ワークショップ」を機に誕生した「山口鷺流狂言保存会県大支部」が前身でした。より学生主体での活動を目指して2020年の2月に心機一転、芸能サークル『結-Yui-』が誕生しました。

生まれたてのサークルですが、個性豊かなメンバーの方々が、ひとつの目的のもとに精力的に活動されています。

「入学前に入部を決めていた」

「イベント運営のお手伝いが好き」

「チラシデザインが得意」

「SNSのタイムラインは能・狂言の情報が溢れている」……などなどユニークな回答をいただきました。

特に部長の安藤さんからは

「自分から文化を発信する、狂言のおもしろさを伝えるということが重要な経験になったと思う。それぞれの役割を意識しつつサークルの目標達成につなげていく経験は得難いものなので感謝している。」という、ハタラッコを意識した就活用PRもいただきました。誠にありがとうございます!!

猫好き外部講師のご指導をうけながら

山口鷺流狂言保存会の米本さんの指導を受けながら、映像鑑賞や創作狂言の話し合いを行っているそうです。

山口鷺流狂言を伝えるために、ひとつひとつ丁寧に言葉を選びながら指導をされる米本さん。

その伝統芸能を普及する姿に、憧れや尊敬を抱く学生の皆さん。

活動の中だけでなく、災害時に連絡を取り合ったり、大好きな猫の話題で盛り上がってみたり……

個人的に芸能の師弟関係は厳しいイメージが先に立っていたのですが、厳しさだけでなくサークルだからこそ築けた優しい師弟の関係を感じました。

「山口にしかないもの、芸能でしか伝えられないものを伝えるために試行錯誤することに意味がある。サークルの学生たちが今後どのような進路に進もうとも、鷺流狂言の発信に関わった経験を忘れずに生かして欲しい。」という米本さんからのメッセージを『結-Yui-』の皆さんはしっかり受け止めていました。

 

コロナウイルスに負けずYouTubeでの動画配信に向けて

サークルの大きな目標の一つとして、鷺流狂言の山口県立大学公演の復活があります。

2008年から10年間続いていた公演は、現在では休止中。学生主体で復活したいという想いが、サークル誕生の背景にもあるようです。サークルとしての細かな活動が実を結び、2020年12月末に、『結-Yui-』の学生オリジナルの創作狂言を山口県立大学の講堂で発表する会の開催を予定していました。しかし、新型コロナウイルスの影響により、残念ながら中止となりました。活動制限の緩和はされて来たものの、屋内で活動されているサークルには「大きな声を出してはいけない」という制限があるらしく、対面での練習は難しいようです。

現在は、YouTubeでの動画配信による紙芝居での発表に切り替え、話し合いや狂言練習をオンラインにて行っているそうです。

「オンラインで、紙芝居。コロナだからこそ新しい狂言ができた」とポジティブに語る面々に期待に胸が高鳴りました!YouTubeでの公開なので、講堂で披露するよりも多くの方々の目に触れる機会がありますね!

山口鷺流狂言に興味を持たれたら、ぜひ芸能サークル『結-Yui-』さんのワークショップに参加してみてください。

 

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